「クワガタをさがす夏休み」

退屈な夏休みの間、暇つぶしに虫取りをする子は多い。
暇つぶしと言ったら失礼か…。
クワガタ捕りに真剣に取り組む子もいる。
カブトムシはよく蜂や蝉、コガネムシ、チョウチョなどに混ざって樹液を吸いにきているけど、クワガタは臆病なので、そういう賑やかしいところには寄ってない。
よくクワガタを捕れる子と捕れない子の差は
「クワガタがどういうところを好んで、どういうタイミングでやって来るかを知っているかいないか」。

クワガタは見た目によらず臆病。
なので、大概は葉に囲まれて見えないところにいる。
危険を感じたらすぐ地面に落ちて枯れ葉や土に擬態して逃げる。
鬱蒼とした森よりは、風通しのいい、水辺の木立が好き。
小雨や雨の後は樹液がよく出るので、舐めに来ている事が多い。
色々知ると、暇つぶしも楽しいものになります。

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『豆の上で眠る』湊かなえ|週刊新潮

週刊新潮連載時の原画です。


『シンデレラ魂』穂村弘さん|「PHPスペシャル」連載エッセイ


『頭がよくなる10の力を伸ばすお話』加藤純子・監修|PHP研究所