『放浪記』林芙美子

『文豪×文庫』展(共催:株式会社竹尾/日本図書設計家協会)に出品するために描いたイラストレーションです。

出品カバー作品『放浪記』のための原画

欺瞞や男社会、格差社会に対しては常に戦闘モードな芙美子ですが、自分の足で生きようとする周りの女性にはめっぽう優しい姉御肌の芙美子をイメージして描きました。
デザインはエントツの喜來詩織さんにお願いしました。

背表紙

カバー全体の背景

デザイン:喜來詩織(エントツ)

『文豪×文庫』
夏目漱石・林芙美子・萩原朔太郎 名作の装丁新しい100冊
会期:2024/6/10~7/19
会場:竹尾見本帖本店2F

眉山〔描画過程〕

徳島市の夜景がきれいなところ。
眉山を背景にした海からの夕景。
眉山から海の方に広がる街の夜景もきれい。

描画過程です。

「クワガタをさがす夏休み」

退屈な夏休みの間、暇つぶしに虫取りをする子は多い。
暇つぶしと言ったら失礼か…。
クワガタ捕りに真剣に取り組む子もいる。
カブトムシはよく蜂や蝉、コガネムシ、チョウチョなどに混ざって樹液を吸いにきているけど、クワガタは臆病なので、そういう賑やかしいところには寄ってない。
よくクワガタを捕れる子と捕れない子の差は
「クワガタがどういうところを好んで、どういうタイミングでやって来るかを知っているかいないか」。

クワガタは見た目によらず臆病。
なので、大概は葉に囲まれて見えないところにいる。
危険を感じたらすぐ地面に落ちて枯れ葉や土に擬態して逃げる。
鬱蒼とした森よりは、風通しのいい、水辺の木立が好き。
小雨や雨の後は樹液がよく出るので、舐めに来ている事が多い。
色々知ると、暇つぶしも楽しいものになります。

『子どもの世界』

2023 グループ展出品作 380㎜×180㎜

子どもと過ごした大切な時間を、夏の日の空気や湿度、光や風、呼吸や葉の音とともに、もう一度体感できるような絵を描き残しておきたい、と思いました。

ギャラリーハウスMAYA「本という宇宙 装画を描くコンペティションvol.22」受賞者展

2024年3月25日~30日、ギャラリーハウスMAYAではグランプリの本田征爾さんの個展、そしてMAYA2では準グランプリの三田圭介さん、アルビレオ賞のおかドド、川名潤賞のKUNISHIさん、守先正賞の早川洋貴さん、MAYA賞の石田加奈子さんの5名によるグループ展があります。


皆さん、とにかく画力あり実力者で、このようなメンバーの中で自分のイラストレーションを展示させていただけるのがとても嬉しいです。

ぜひ、会場へ素晴らしい原画に会いにきてください!

ギャラリーハウスMAYA
〒107-0061 東京都港区北青山2-10-26

Illustrations-original-

『ノラや』内田百閒

2023年ギャラリーハウスMAYAさんの『装画を描くコンペティションvol.22』でアルビレオ賞をいただきました。

昭和37年の話だったので当時の東京で道路の舗装がどの程度されていたのかを調べるのに時間がかかりました。

来る日も来る日もノラを探し回って屋根の上や路地裏を覗いては「ノラや~」と声をかけ、返事は無く静まり返る中で「ノラや…どこへ行ったんだ…」とガックリしてしゃがみこむ百閒さんの姿が脳裏に浮かびました。

3月の終わり頃にいなくなったノラ。春の気配に世の中がウキウキしている頃、咲く桜を愛でることも無かっただろう百閒さん。